こま武蔵台自治会第4回武蔵台サロンの全般的概要については、すでにこのホームページでお知らせしています。今回は当日の中心的話題となった「江戸しぐさ」について、自治会文化厚生部の鳥井部長にまとめていただきました。「10分間スピーチ」として取り上げた背景と、その他当日の他の項目との関係や,ほかの方々の「スピーチ」について、主催者の立場から寄稿をしていただきました。
第一部では標記テーマでサロンを開催、テーマ不問、10分間の自由スピーチで展開の早い面白さと、楽しみのある企画を行いました。私の方から2本用意し、最初に「江戸しぐさの心」を、次に「二十四節気と時候の言葉」についてスピーチをしました。
「江戸しぐさ」は昨冬公民館の講座に出席し感じたところを述べたものですが、幾つかの事柄を紹介しました。江戸の庶民の共生の心を表すしぐさとして代表的なものが、道行く人とのすれ違いの動作「傘かしげ」や「肩引き」に表れています。
見知らぬ相手に対しても迷惑のかからぬよう気配りと思いやりの心を持ち、「うかつあやまり」といって、(うっかり、不注意、ぼんやりの意)で、相手に肩をぶつけられ、或いは足を踏まれるようなことがあった場合でも、相手から先に謝られた時。
「いやいやこちらもうっかりしていて…不注意でした」と自らが謝る心遣いを持って、相手にまずい気持ちを持たせない心配りがあったことを教えています。講座では「雨降り」の歌も紹介されました。童謡推奨の時代、大正14年に出された北原白秋作詞、中山晋平作曲の「あめあめふれふれ母さんが蛇の目でお迎え嬉しいな」の歌です。
この歌は学校帰りの道中に柳の根方で泣いているずぶ濡れ姿の子を見つけて、すぐに自分の差している傘を差し出し、自分は母さんの蛇の目に入って行くからいいですよという歌です。
この歌の中に江戸しぐさの心が表れていて、思いやり、気くばり、もてなしの心や礼節すべてが入っていて、明るいメロディーと共に童謡の素晴しさを感じた次第です。お子さんをお持ちのお母さん方に限らず、次世帯に歌い継いでいってもらいたいものですねとお話ししました。
他の1本は、春夏秋冬を更に六分割した二十四節気それぞれに時候、天文、地理を表す言葉があります。陰暦と陽暦の関係を含め、情緒豊かなそれらの用語を理解し、使うことによって日常の生活にも潤いが出てくるのではないかというスピーチをしました。
出席者の中からは、Kさんは職場を通しての血液型の話で、B型の自分の周りの部下達は全部B型、結束力が強く職場の案件もすぐまとまって異議なしまでは良いのですが、上部に行って他の血液型の上司から書類が戻って来る話など満場笑いの渦となりました。
またサロンにもよく出てこられるTさんは自己の経験した椎間板ヘルニアの話を面白おかしく、また自治会副会長のTさんは20年以上にわたる自身の自治会への関わりを述べ、そろそろ引退…などと楽しく話をしてくれました。
参加者8名は少し寂しく、もう少し多数の参加を期待したいと思っています。第二部は「元気いきいき予防教室」で、地域包括センターからの指導で認知症とのかかわりをテーマとした予防や対応、市の取り組みなどの説明とお話し会がありました。
参加者の皆さんも家族の問題、身内の問題として話しの盛り上がりがありました。こちらももう少し参加の人数を期待したいと思います。今年度の第5回武蔵台サロンは来る12月13日(水)午後1時から自治会館で行います。
また同日続けて「いきいき予防教室」をいつものように行います。健康体操、ストレッチ体操を行います。多くの会員の皆さんのご参加をお待ちしております。