3月15日(木)武蔵台中学校29回目の卒業式が行われ58名の生徒さんが新たに巣立ちました。卒業式は厳粛な中にも感謝の気持ちに溢れていました。このような卒業式は武蔵台中学校の伝統になっています。日々の生活の中で感謝、思いやり、一生懸命という信念があるのかと感じます。信念というと重々しく感じますが、学校生活の中にいつもあるという感じがします。
入学したときはまだ幼さがあり可愛らしい新入生ですが、日に日に落ち着いていきます。先生だから先輩だからといって締め付けるのではなく、親兄弟のような関係と言っていいのかもしれません。掃除にしても校舎が古く掃除をしてもきれいに見せるのはなかなか難しい状況…。それでもいつ行ってもトイレ、廊下などきれいで驚きます(*´з`) 小熊校長先生が初めて赴任されたとき、生徒が手に持ったぞうきんで力を込めて拭く姿を見て感動したと話していました。
それを見て後輩が当たり前に行っています。授業時間中も生徒がいないのかと心配になるくらい静かです。先生と生徒が大声を出すこともなく、普通の声で授業が行われていること。授業も先生から一方的にするのではなく、キャッチボールのように進んでいくことが武蔵台中学校の授業です。周りには大きな街がなく塾なども少ない環境とは思えないほど、学校全体の成績も大変いいと聞いています。芸術面でも美術展で賞を頂く生徒さんや、校内の掲示作品など自身の好きなことを一生懸命行うことのできる環境も、認めあえることのできる場もあります。
特にこの学校の良さが現れるのは音楽祭ではないかと思います。武蔵台小学校の6年生が中学校の音楽祭を見学に来ます。昨年まで小学校に通っていたお兄さんお姉さんがとても大人になっていることに驚き、中学生になることを実感しているように見受けられます。人数が少ないのに大きな声でのびのびと歌う合唱コンクールは感激します。保護者、地域の方の涙さえ誘います。
校長先生や教頭先生は時間があると校庭の木の剪定や除草作業をしています。時には保護者の方もお手伝いしてくれるそうです。いつもきれいな校庭があるのは陰の努力のおかげだと感じます。その姿を生徒さんがみてまた頑張る。教科担当の先生もいつも生徒さんの様子を見てくれています。わからないこと、やってみたいことなどを生徒主体で進めていけるように環境を作っているようです。たまに訪れるとそんな様子を垣間見ることができます。みんなが普通に頑張れることは当たり前のようですが、なかなか難しいことだと思います。その地道な努力が落ち着いた環境を保ち、豊かな子どもの成長に繋がっているのです。
武蔵台の街を見ても同じように落ち着いた雰囲気です。子どもたちは学校から一歩出ても同じような様子が続くのでいつも元気に安心して生活することができるのだと思います。子育ては親だけではできません。老若男女たいへん多くの方の協力が必要です。自分の街の子どもたちを守り、共に育てたいという思いを持つ人が多くいることが大切です。この武蔵台にはそんな素敵な住人が多くいます。これはこの街の大切な財産です(^^)/
武蔵台中学校で育った生徒さんの卒業式から見える街の様子です。感謝の溢れる街の担い手58名が武蔵台中から巣立ちました。そしてこれまでこの地区から巣立った皆さん!これから過ごす時間が皆さんにとってより充実し、豊かなものになることを祈念しています。そして武蔵台の街はいつも皆さんの温かい故郷であり続けるために頑張りますので安心して頑張ってくださいね
(*’▽’) ご卒業おめでとう!!!