11月8日(水)午後1時よりこま武蔵台自治会館にて,第4回こま武蔵台サロンが開催されました。第一部は「10スピーチお話し会」,そして第二部は「元気いきいき予防教室」となっています。
第一部では「江戸しぐさ」のテキストにより、自治会文化厚生部鳥井部長より解説と披露がされました。日本人の日常生活の中で何気なく生きる知恵が満載された、いろいろな事実に対し皆さんは驚かされた時間となりました。
キーワードは「おもき心」で「お」は、おもいやり,「も」は、もてなし。「き」は、きくばりという「一般社団法人 芝三光の江戸しぐさ振興会」による「身につけよう 江戸しぐさ」(金の星社)には詳しく紹介されています。
鳥井部長が整理された「江戸しぐさ」は4つに分類されます。ひとつ目は「道行く人とのすれちがい」、二つ目は「目つきで表すしぐさ」。三つ目は「色々なしぐさ」、四つ目は「思いやり」というキーワードで括られます。ほんの一部ですが前記テキストからの引用では、次のように説明されています。
日常的な日本人のしぐさには「江戸しぐさ」として,江戸時代からの意味合いがあることがわかり、なるほどと思い当たることが多くありました。「道行く人とのすれ違い」には「傘かしげ」なるキーワードが出てきます。テキストの21番目に『「傘かしげ」してすれ違う(傘おとし・傘かたげ)』が出てきます。
その説明は次の通りとなります。『雨の日に、傘を差してすれ違う時、相手の方に雨のしずくがしたたり落ちないよう、傘を相手の反対側にかたむけるしぐさです。無用なトラブルを未然に防ぐ「あいさつ」の意味もなします。立ち止まって、相手に道をゆずるのも、一案です。
傘は高級だったので町民の中で傘を持っていたのは江戸町衆位だったそうです。貸し傘は、三井越後屋が1693年(綱吉の時代)からはじめました。』という具合です。ほんのさわりだけですが、日常の日本人のなにげないしぐさにも、庶民の生活に奥深くしみとおった「江戸しぐさ」の意味合いがあるとことよくがわかりました。
大変興味深い内容に参加者のみなさんは、前記テキスト等を手に日常生活の中にある、なにげない行動にも日本人の生活習慣のエッセンスが含まれていることがわかる講座となりました。
鳥井部長は「江戸しぐさ」を「あめあめふれふれ」の童謡の中に感じる、すばらしさを説明されています。また「二十四節季と時候の用語」について、時事川柳の先生でもある鳥井部長の視点で軽妙な解説をしてくださいました。
参加者からは自己体験を一つの事例として10分間スピーチが披露されました。参加者のみなさんには笑いの渦が巻き起こりました。第一部はこうした楽しい、愉快な話。そして人に伝えたいこと、感動を受けたこと、身の回りの事を中心に、楽しい時間をお茶菓子とともに過ごすことができました。
第二部は「元気いきいき教室」として、講師に高麗地域包括支援センターの片山美幸先生をお迎えしました。「認知症講座 予防や市の取り組み」といつも実施の「ロコモ体操、ストレッチ体操」を行い体をほぐしました。
こま武蔵台自治会会員のみなさんは、武蔵台サロンにはいつからでも参加することができます。文化教養を深め自治会でお互いのコミニケーションには、もってこいの場となっています。
次回の「武蔵台サロン」にはぜひ皆さんのご参加をお待ちしています。自治会掲示板や広報誌「武蔵台だより」や回覧版等によりお知らせをしています。武蔵台サロンでは皆さんのご参加をいつでもお待ちしています。